第493号 情報・製造・流通 フルフィルメント・サービスのご紹介 ~付加価値物流サービスによる品質向上と業務効率化~ (2022年10月6日発行)
執筆者 | 小川 千晴 (サカタウエアハウス株式会社 営業本部 営業開発部 マネジャー) |
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目次
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*サカタグループ2022年7月28日開催 第25回ワークショップ/セミナーの講演内容をもとに編集しご案内しています。
*今回「情報・製造・流通 フルフィルメント・サービスのご紹介 ~付加価値物流サービスによる品質向上と業務効率化~」と題しまして、Web受発注システムの導入事例等を交えて講演いたしました「サカタウエアハウス株式会社 営業本部 営業開発部 マネジャー 小川 千晴」の講演内容を掲載いたします。
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1.サカタグループのご紹介
本日はお忙しいところ、弊社のワークショップセミナーにご参加頂きまして、誠にありがとうございます。サカタウエアハウス株式会社、営業開発部の小川と申します。よろしくお願いいたします。
今回は「情報・製造・流通 フルフィルメント・サービスのご紹介」と題しまして、倉庫・3PLサービスにおける、弊社のフルフィルメント・サービスについてご説明させて頂きます。
本日のアジェンダです。
最初に弊社のご紹介をさせて頂きまして、そのあと、フルフィルメント・サービスのご紹介と、弊社が提供しますWEB受発注システムについてご紹介させていただきます。
では弊社のご紹介です。
弊社は今年で創業108年の物流業者でございます。本社は大阪市内にございまして、東京にも事務所を構えております。倉庫は後ほどご説明致しますが、合計で10拠点ございます。
営業倉庫をベースとした3PLサービスの提供が主な事業内容でして、近年では本日ご紹介するWEBの発注システムの提供といったフルフィルメントサービスや、医薬品医療機器等法に準拠した、化粧品や医療機器の製造業務といった物流サービスも提供しております。
こちらが弊社が現在提供している倉庫のマップとなります。
大阪府内ですと、こちらの箕面市、門真市、寝屋川市、泉大津市に拠点がございます。中部エリアですと福井県の福井市、鯖江市に拠点がございます。関東エリアは千葉県の市川市と、群馬県の邑楽郡板倉町に2拠点ございます。
赤く囲っております2つの拠点については自社倉庫となっておりまして、次のページでご紹介させていただきます。
まずは北大阪営業所・箕面倉庫です。(>> 北大阪営業所・箕面倉庫 特設ページ)
こちらは創業100周年記念事業の一環で新設した自社倉庫でして、第一期工事分が約3,700坪。こちらが2019年に営業を開始しております。第二期工事分として約1,350坪。こちらが今年2月に営業を開始致しました。第一期、第二期合わせて延床面積は約5,050坪ですね。こちらは自動仕分け搬送ラインやトラック予約受付システムといった設備、あとは定温倉庫だとか危険品倉庫を備えた倉庫となっております。
箕面倉庫は国土交通省より、物流総合効率化法・特定流通業務施設の認可も取得しておりまして、「災害に強い」、「環境・人に優しい」、そして 「付加価値を生み出す」物流のご提供に努めております。
弊社HPには箕面倉庫の紹介動画もございますので、よろしければご覧いただければと思います。
続いて関東営業所・館林インター倉庫です。
こちらは創業110周年記念事業の一環で、群馬県に新設の自社倉庫となっており、現在建築中となっております。そのためこちらの画像は写真ではなく外観パースとなっております。こちらの倉庫は延床面積が約5,330坪で、箕面倉庫同様に自動仕分け搬送ラインや危険品倉庫の設置を予定しております。約半年後の来年2月の営業開始を予定しております。
もし弊社の自社倉庫の詳細をご要望の方はウェビナー後にお問い合わせいただければと思います。
2.フルフィルメント・サービスのご紹介
それでは本日の本題、フルフィルメント・サービスのご紹介です。
(>> フルフィルメント・サービスの紹介ページ)
弊社は化粧品、電気機器、医療機器、医薬品など、様々な業界のお客様に倉庫・3PLサービスを提供しております。業界やお客様によって、必要とされるサービスは様々ですが、弊社では倉庫・3PLサービスに加えまして、情報サービス・製造サービス・流通サービスを展開していくことにより、お客様の必要とする機能を包括的に提供する、フルフィルメント・サービスを提供致します。
スライドにはフルフィルメント業務の一例を記載させて頂きましたが、サイトの構築、保守、運用にはじまりまして、問い合わせ対応だとか、受注、在庫管理に繋がって代金回収があり、返品対応だとか様々な業務があると思います。
この1つ1つの業務に対応することと、人員の確保を行うことは非常に大変かと思います。そのため、弊社ではお客様が必要とされる機能を、この4つのサービスからご提供させて頂きます。
本日はその中でも
・情報サービス
・製造サービス
・流通サービス
について、次のページからサービスの詳細をご紹介させて頂きます。
まず情報サービスです。
弊社は大阪市都島区の本社に「情報センター」を設置しております。
「情報センター」は主に倉庫・3PLサービスを提供するお客様の窓口業務を担当しておりますが、窓口業務を含め、これからご紹介する7つの機能・サービスを提供致します。
まず1つ目です。お客様サービスセンター業務ですね。こちらはエンドユーザー様からの商品機能や使用方法に関するお問い合わせ、各種ご相談やクレームなどの対応を致します。
2つ目が受注管理です。こちらは弊社自社開発の受発注システム「WEB受発注システム」をご利用頂き、メーカー様、ディーラー様、小売店様間のオーダーの一元管理、効率化を致します。「WEB受発注システム」については、後ほど詳しくご紹介致します。
続いて3つ目が輸配送管理です。こちらは納品先様からの輸配送に関するお問い合わせを荷主であるお客様に代わり弊社が対応させていただきます。
続いて4つ目が購買管理です。こちらは販促品や梱包資材などを事前のお取り決めによる定点定量発注や発注代行、代金立替など対応させていただきます。
5つ目が決済管理です。こちらはエンドユーザー様への商品販売時の代金回収、入金管理業務を代行しまして、お客様の販売活動を支援させていただきます。
続いて6つ目がECサイト構築です。こちらは通販サイトの作成、運営管理ならびに会員様向けメールマガジンの配信など、マーケティング業務も支援させていただきます。
最後7つ目のブロックチェーン導入支援。こちらは現在計画中のサービスになりますが、最新技術の研究を行うとともに物流業務への導入について支援してまいります。
これら7つの機能・サービス提供によりまして、お客様の煩雑なバックヤード業務を一元的にサポート、代行致します。弊社の倉庫・3PLサービスとあわせて、この情報サービスをご利用頂くことで、お客様の各業務効率化を実現いたしまして、また物流品質の向上にも寄与させていただきます。
続いて製造サービスです。こちらは弊社の倉庫・3PLサービスに加えまして、電機、産業機器業界の企業様向けに、検査やリペア/修理業務を実施させていただいております。
検査業務といいますのが、倉庫受入時に完成品に対して、外観や動作確認を行う業務となっております。
リペア/修理業務はですね、故障品の修理や、返品製品の受入だとか修理から返送までの一貫対応を業務として行っております。
こちらの中ほどにあります、こちらはですね海外で生産された製品の検査業務を例にしたフローとなっております。
通常ですと、海外工場で生産された物が、国内検査機関へ出荷され、国内検査機関ではその製品を受入後、検査が行われ、倉庫に向けて再び出荷されます。倉庫の方では出荷された物を受け入れまして、製品を倉庫で保管するという流れになっております。
これを弊社の製造サービスをご利用頂いた場合が下のフローになるのですが、海外工場から直接、弊社の倉庫の方へ出荷頂き、検査自体を弊社の倉庫で実施させていただきます。元々の国内検査機関で発生していた、輸送だとか、出荷だとか、受入の工数が丸っと削減されていることが分かるかと思います。
弊社の製造サービスをご利用頂くことで、コスト削減は勿論できますし、検査後の製品は輸送なく、そのまま弊社倉庫で保管を行いますので、品質向上の効果も見込めるかと思います。
一般的には検査や修理といったことは、倉庫や物流業務とは分離されて行われていることが多いのですが、弊社の方では検査や修理の業務を受託することで、トータルな品質管理、あとは業務効率化、コスト低減を実現させていただいております。
続いては弊社の方では化粧品と医療機器向けの製造業も行っておりますのでご紹介させていただきます。(>> 薬機法対応・3PLサービスの紹介ページ)
医薬品医療機器等法で定められた製造業の許可を取得しておりまして、化粧品、医薬部外品はこちらの6拠点で許可を取得しております。医療機器は北大阪営業所・箕面倉庫で取得しております。
製造業の例としましては、輸入化粧品の受入や、あとは検品、ラベル貼付やセット組みなどの作業を対応させていただいております。
こちらにある写真のように、商品一つ一つを検品・検査したりだとか、あとはこちらの写真。化粧箱一つ一つにラベルを貼るといった作業を倉庫の方で対応させていただいております。先ほどご紹介しました電機、産業機器業界向けの製造サービスも同様に、こちらもトータルな品質管理、業務効率化、コスト低減を実現させていただきます。
続いて流通サービスでは、弊社はこれまで化粧品業界様での職域販売業務等の経験と実績をもとに、仮想代理店をはじめとする流通サービスをご提供させていただいております。
既存の流通拡大に向けた「BtoC」、「BtoBtoC」への対応可能でして、弊社が仮想の代理店となりまして、お客様に代わり、卸売業の流通業務にも対応させていただいております。
後ほどのページで、WEB受発注システムを活用した、仮想代理店についもご紹介させて頂きます。
3.Web受発注システムのご紹介
続いて、弊社が提供する「WEB受発注システム」についてご紹介させていただきます。
(>> 決済機能付きWeb受発注システムの紹介ページ)
WEB受発注システムとは、インターネット上でご利用頂ける受注システムです。
インターネットにつながるパソコン、スマホがあればご利用いただけます。
弊社の倉庫・3PLサービスと併用を前提としたサービスとなっております。代理店様、小売店様、またはエンドユーザー様からメーカー様に対して発注を行うシステムとなっております。
後ほどの詳しく機能をご紹介致しますが、小売店様の注文に対して、代理店様が承認を行うような機能もございます。これにより既存の商流や帳合を活用したご利用も可能となっております。
こちらの図がWEB受発注システムを利用した場合の全体イメージとなっております。
小売店様はWEB受発注システムを利用頂いて発注を行っていただきます。代理店様は小売店様からの注文状況の確認とか、注文の承認を行っていただきます。
メーカー様はWEB受発注システムから注文データをダウンロードいただき、出荷の手配を進めていただきます。
倉庫・3PLサービスを受託する弊社は、メーカー様の指示に従いまして、出荷を行っていきます。
ここでポイントとなりますのが、弊社は倉庫・3PLサービスの提供を行っておりますので、WEB受発注システム上の出荷状況の更新だとか、送り状ナンバーの連絡。これを倉庫・3PLサービスと連動してご提供することが可能となっております。システムの導入によりまして、メーカー様の業務効率化、あとは納品先となる代理店様や小売店様へのサービス向上を実現させていただきます。
WEB受発注システムには2つの画面がございます。
今映していますのが、小売店様、エンドユーザー様が使用される受注画面です。
画面のデザインだとか機能は一般的なECサイトをイメージして頂ければと思います。ID、パスワードでマイページへログイン頂きまして、そこから商品の注文して頂いたり、発送状況の確認、注文履歴の確認をすることが可能となっております。
また、ID作成時にメールアドレスを登録させて頂くのですが、注文受付を行った時や、商品の発送を完了したときには、その登録したメールアドレスに対してメールが配信される機能になっております。
もう1つの画面が、メーカー様と代理店様が利用する管理画面です。
先ほどの注文画面よりかはデザインがかなりシンプルになっているのですが、こちらもIDとパスワードでマイページへログインいただけます。
操作権限とIDが連動しておりますので、使用可能なメニューをIDごとにコントロールすることが可能となっております。
例えばメーカー様の権限ですと全ユーザーの注文状況を確認できますし、注文データをダウンロードが可能となっております。またサイト上に表示する商品マスタの改廃ですね。また会員マスタの改廃。こういったところもメーカーの権限で行っていただけます。
続いての代理店様の権限では担当する小売店様の注文状況を確認することができます。
先ほど少し説明しました、小売店様の注文に対する承認もこの管理画面上で行って頂くことになります。ひとつひとつの注文に対して、画面上で内容を確認頂きながら、注文の承認を行って頂いたり注文の拒否を行って頂くことが出来ます。
これまでご説明した、WEB受発注システムの2つの画面と、使用権限についてまとめた資料がこちらとなっております。
管理画面はメーカー様と代理店様が利用されまして受注画面というのは主に小売店様が使用する画面になっております。
このシステムは複数の代理店様のIDを作成可能でして、それぞれの代理店様に紐づけて小売店様のIDを作成します。
こちらで説明しますと、代理店様Aには小売店様a、bが紐づいている形になります。これによりまして、既存の商流や帳合を活用したまま、システムをご利用頂くことが可能です。
代理店様はIDが紐づく小売店様の情報のみ、閲覧可能となっております。
この画面ですと、代理店A様は小売店a様と,b様の情報は閲覧可能となっておりますが、一方で小売店c様の情報は閲覧できない仕組みとなっております。また、代理店様に紐づく小売店様も複数のIDを作成することが可能です。
この画面ですと代理店A様には小売店a、b様が紐づいていますが、それ以外にも小売店x様、y様、z様という風に複数紐づけすることが可能となっております。
では、こちらはですねWEB受発注システムを利用した仮想代理店についてご紹介致します。
この図は仮想代理店を実現するWEB受発注システムによる決済管理のイメージ図です。
エンドユーザー様からの注文に対して、弊社が、メーカー様や代理店様に代わりまして支払い状況の確認や決済管理を行います。
弊社の流通サービスをご利用頂くことで、販売チャネルの拡大、顧客サービスの向上、メーカー様での管理業務の効率化・コスト低減が実現可能となっております。
最後にWEB受発注システムを導入した場合のメリットについてご説明させていただきます。
まず1つ目は比較的に容易に導入が出来ることです。
すでに理美容化粧品業界様へ導入実績のあるシステムでして、パッケージを活用したシステムになっております。そのため、カスタマイズなくそのままご利用頂くことも可能なシステムとなっております。
2つ目は先ほども説明しました通り、インターネットにつながるパソコン、あとはスマホがあれば利用可能となっておりますので、ECサイトのようにどなたでも簡単に操作可能となっておりますので、スムーズにシステムの利用を展開いただくことが可能となっております。
3つ目は電話やFAXでの受注に苦労されている企業様も多いと思いますが、システム化によりまして受発注業務の効率化、あとは品質向上を実現することが可能となっております。
本日の長谷川先生の講演にもありましたが、DXによって顧客満足、CXだとか従業員満足のEXにも繋がるのかなと思いますね。
4つ目はWEB受発注システムの情報発信として活用頂くことが可能となっております。
小売店様、エンドユーザー様が利用する先ほどの受注画面ですね。こちらはブランドイメージに合わせたトップ画像やページ色合いに設定可能です。
少しページを戻りますと、こちらですね。受注画面なのですが、こちらは弊社のテストサイトのスクリーンショットになりますが、こういったTOPの画像を企業様だとかブランドのイメージに合わせたものに設定いただくことも可能ですし、メニューバーの色合いもブランドページに合わせた色合いに設定いただくことが可能ですとなっております。
またトップページにはお知らせの掲載や、おすすめ商品を登録することが可能です。こういった、ログインしてすぐに表示される画面に、オススメの商品をすぐに表示させたりだとか、あとはエンドユーザー様向けのメッセージなどを表示させることが可能となっております。
以上が導入時のメリットでございました。
このWEB受発注システムはデモサイトなどもご用意しておりますので、弊社の倉庫・3PL・サービスと合わせてご利用ご検討の際はお問い合わせいただければと思います。
以上、弊社フルフィルメント・サービスのご紹介でございました。
この後、質疑応答の時間も設けておりますので、発表に関するご質問や、発表以外のご質問も、ぜひお寄せいただければと思います。
では、最後までご清聴頂きありがとうございました。
以上
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