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第390号 働きやすい職場環境づくりを通じて現場のモチベーション向上につながる取り組みとは ~KPIでセンターの残業削減も徹底~(前編) (2018年6月19日発行)

執筆者  大久保 尚彦
(株式会社きくや美粧堂 サプライチェーン部 部長)

 執筆者略歴 ▼
  • 経歴
    • 1994年 明治学院大学卒業。 同年、滝川株式会社入社。
    • 2015年、株式会社きくや美粧堂入社。
      物流部門で、2017年の同社East Logistics拡張移転などを担当し、現在に至る。

 

目次

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*サカタグループ2018年2月20日開催 第22回ワークショップ/セミナーの講演内容をもとに編集しご案内しています。
*今回「働きやすい職場環境づくりを通じて現場のモチベーション向上につながる取り組みとは ~KPIでセンターの残業削減も徹底~」と題しまして、事例等を交えて講演いただきました「株式会社きくや美粧堂 サプライチェーン部 部長 大久保 尚彦」様の講演内容を計2回に分けて掲載いたします。
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  株式会社きくや美粧堂の大久保と申します。
  講演のタイトルについては、先々月にご縁があり大阪にて講演を行った際、担当の方よりつけていただいたものです。ここ2~3年で弊社の倉庫にて実践した内容をお話させていただきたいと思います。
  本講演では、きくや美粧堂のご紹介、昨年実施したEASTLogistics(物流・情報センター)の移転、KPIと、それに基づいた実践と結果、最後に今後の課題や考えていることなどをお話させていただきます。

1.きくや美粧堂の紹介

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  なぜ「きくや」という社名かというと、「声を“きく”、気持ちを“きく”、心を“きく”」ということで「きくや」美粧堂です。我々のお客様は美容室様、サロン様ですが、そこで働くオーナー様、スタッフの方々に寄り添い、その方たちの心を聞けるということを一番ベースとしている会社です。業界内でもそのようなイメージを持っていただいているかと思います。
  逆に、お客様からの無理難題を断れない、断れば「“きくや”じゃないじゃないか」などと言われるので、営業の者などは苦労するところもあります。
  企業理念は「人々が美への追求を失わない限り、われわれは進化を続け、地域の美容に貢献します」です。全国各地に営業所、営業担当が居り、よりその地域、その地域の美容室様に近い場所で色々なサービスをしたいというのが、きくやのスタンスです。
  弊社は今年ちょうど創業70周年を迎えます。従業員数は約400名で、元々は東京の会社ですが、現在は関東を中心に北は仙台から南は鹿児島まで、全国31の拠点を構えています。物流拠点は東京と岡山に構えています。

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  事業内容は、美容のディーラーになります。美容に携わる方々のトータルサポートを行う美容ディーラーとして、シャンプー、ヘアカラーなどの美容商材の他、ブラシやハサミなどの美容機器関連も含め、美容室で使うものすべてを取り扱っています。また、各種のイベントコンテスト、ヘアショーの開催を毎年、定期的に行っています。近日ですと、3月20日に横浜のパシフィコでSUPER BEAUTYというコンテストの全国大会があります。
  我々の業界は教育産業的な部分も多く、美容室のスタッフの方々は、どれだけ技術の勉強をして、実際現場で高い技術として出していくかということが求められる業態なので、我々としてもコンテストやイベントでサポートをさせてもらっています。情報教育としては、サロン様向けの情報誌、KB’S WEBを発行しています。それと、営業拠点と併設のところも多いですが、スタジオを全国29箇所に構えております。ここは美容室のスタッフの方々が色々な勉強、セミナーなどを開催できるような構造をしています。
  コンサルティングとして、顧客の管理、分析、新しくお店を出す出店地の紹介、内装、販促、メニュー提案、ITシステム、在庫管理等も提供しています。
  美容業界は理美容あわせて約2兆円くらいの産業といわれており、内、美容が1.5兆円、件数にすると美容室は非常に多く、全国に約24万件あります。比較例としてコンビニの店舗数が約5万件ですから、その4~5倍あることになります。そして、我々のような美容室に対しての卸業者の市場が約2,000億円と言われています。

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  弊社倉庫、ロジスティクスの20年間の沿革ですが、もともとは各営業拠点に倉庫が併設されており、そこから営業マンが持参しサロン様へ届けることがほとんどでした。それを約20年前から物流センターの計画を立て、物流・情報センターとして本社に併設する倉庫を設けました。徐々に各営業所の倉庫をなくし、ここに集中的に商品を持ってくるということを進めてきました。2002年にロジスティクスとしてリニューアルし、2006年にL-1として、はじめて本社とは別の倉庫を東京に構えました。そこから拡張移転し、2013年に名前をEASTLogisticsへ変更し、同時にWESTLogisticsとして、岡山にもう1拠点を設け、全国2拠点体制にしました。WESTLogisticsは九州を視野に入れ、鹿児島まで当日着荷を想定した立地として岡山に拠点を構えております。そして、昨年2017年に再びEASTLogisticsを拡張移転しました。

2.EAST Logistics拡張移転

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  2017年8月に拡張移転したEASTLogisticsの計画についてお話させていただきます。移転の経緯ですが、売上拡大路線ということで顧客数、エリアの拡大も含めて会社として取り進めていきますと、それにともなって在庫のSKU、出荷数も当然アップします。そのため出荷量に伴う様々な設備、スペースがキャパシティオーバーとなってきました。また、元々設置した施設は竣工から46年が経ち建て直しが懸念されており、また、天井高が低く、3.4メートルの高さ制限があり、大型トラックが入って来れず入出庫の手間がかかっていたことが移転の大きな理由になります。
  環境の変化について、私たちの会社の考え方として、もともと業界内では物流に関してコアに考えている会社だと思っています。そのなかで、更に物流経路=経費という考え方から、利益創出という考え方が非常にクローズアップされてきました。
  昨年のことですが、元々物流部門と購買・仕入の部門が別々に存在していたところを、サプライチェーン部として統合し、物流センターの移転と同時に組織改革を実施しました。
  ただ、サプライチェーンという言葉については、物流業界の方には当たり前の言葉だと思いますが、社内ではまだまだ馴染んでいません。メールや書類で、未だに「サプライズチェーン」だとか「サプライチューン」など書いてくる人たちがいるので、サプライチェーン自体がなんのことか分かっていない方もいると思います。

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  新物流センターのコンセプト策定については、大々的に進めようということもあり、先ほど話しました「コストセンターから利益を生むプロフィットセンターへ」という考えから、「戦略的ロジスティクスへの移行」として、利益を創出できる、攻める物流センターということを一番大きなコンセプトとして掲げました。

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  戦略的ロジスティクスの要件は4つあります。まず、「人材確保」、これは非常に重要な部分となってくると思いますが、労働力の確保に優れた立地、働きやすい環境を作ろうと考えました。「リードタイム」は、消費者アクセスに優れた立地、効率的な業務展開が可能になること。「キャリアリンク」は、陸、海、空の輸送連携に有利な立地、他社との協働(共同)に有利な立地を選ぶこと。「リスクアセスメント」は、リスクを軽減、排除できる立地。これらの要件で場所と物件探しを始めました。
  「人材確保」については、色々な自動化、省人化するためのマテハン、ロボット等々が出始めていますが、まだまだやはり人手に頼っている状況です。人材の確保に有利な立地というのは、先ほどの要件の中でも一番重要な部分になっていると思います。まず、働きやすい環境ということで、とにかくきれいな職場をと考えました。倉庫で働いていただいている方の7割くらいは女性なので、トイレなども含めて、きれいということは非常に重要な部分になってくると思います。後は休憩できるスペースや、食事をするところ、コンビニがあったりなど便利な環境を選びたいということがありました。
  また、人を集めるにあたっては、駅から近い場所だと広い範囲から応募が来るので、より良いと考えました。加えて、特に主婦層の方々を取りこみたいという思いから、住宅地等で徒歩、自転車で通勤できる人が多い場所が良いと考えました。
  それと、拠点を移転されたことのある方は特に共感いただけると思いますが、移転前からいるメンバーをなるべく連れて行ける場所にしたいということも一つありました。やはり現場で仕事をする人間にとっては、この重要性は一番高くなってくるのではないかと思います。会社からは、コスト面などを指摘されるのですが、我々現場にいる立場の人間ですと、この部分はできれば外したくないということで選んでいきました。
  「リードタイム」は、生産拠点を持たない卸の物流戦略として、消費地、顧客に近いところを選びたい、それによって配送料金を抑え、リードタイムを短縮したいという考えがありました。また、トラックドライバー不足の話など、今後何が起きてくるかわからないので、自分たちでも配送できる部分を広く作れる場所が良いと考えました。また、運送会社の拠点に近いところで、配送料金を抑えられ、集荷時間が長く取れ、場合によっては持ち込みも可能というメリットを得たいと考えました。
  「キャリアリンク」ということで、美容室さんへの商品の納品がメインのビジネスになっていますが、今後色々な変化に対応できるように、陸海空の流通に有利な立地にしたいと考え、高速道路に近い、港が近い、空港が近い、これらができれば叶えられるような施設がよいと考えました。
  「リスクアセスメント」は、宅配クライシスによって、運送の値上げに直面するような場所には行きたくない、それと日本全体の問題だと思いますが、将来的な労働人口減少について、人材確保にもなるべく有利な場所に行きたいと考えました。それと災害への対策ですね。一番言われているのは地震で、首都圏での地震が今後70%の確立で発生すると言われているので、耐震の備えのある施設に入りたいというところでした。

3.物流センター移転先決定

  最終的に、移転先は2016年の10月位に決定し、2017年の7月から移転しました。
  移転先決定までの間に、30箇所位の首都圏の色々な施設を見学しました。面積は東京、神奈川、千葉、埼玉の、1500-2000坪くらいの施設としました。また、マルチテナント型でワンフロアで完結し、天井高があり、免震設備があるところ、ということも希望に挙げていました。
  実際、見学に行った30箇所位の殆どのところは、我々の希望するスペックを9割くらい満たしていました。耐震がない、ワンフロアでない、各階ランプでないなどはありましたが、そこを譲っても、8~9割はOKかなという倉庫がほとんどでした。最近の施設は、各テナントの希望するようなスペックは、ほぼ満たしているのではないかと思います。

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  立地については、弊社は東京都、中でも23区のシェアが非常に高く、その内8区(渋谷・港・中央・新宿・大田・世田谷・目黒・豊島)のシェアが特に高いため、この8区に対して、ラストワンマイルの部分でリーチできる場所であることが、今後非常に有利になると考えていました。
  最終的には、元々拠点を設けたところの隣になるのですが、東京流通センターさんの新B棟を2017年7月竣工と同時にお借りすることができました。
  場所的には平和島ということで、首都高速湾岸線にも近いですし、都心や主要都市にもすぐ行ける立地です。東京はもちろんですが、神奈川や千葉などの都心へも高速ですぐアクセスできます。人が来ることに関しても、モノレールで浜松町から10分くらいの場所で、空港や大井埠頭も近く、立地に関しては申し分のない場所だと考えています。
  面積的には4区画で計1,720坪借りています。新B棟については、比較的他の倉庫さんより1区画が小さくしてあります。例えば、首都圏周辺だと1,000坪単位くらいで貸出されているところが多いと思いますが、TRCさんは比較的小さい単位で借りられます。
  通勤の部分では、駅が隣にあるようなものなので、駅から1分で来られ、また、住宅地も徒歩圏にありますので、そこから徒歩や自転車で来る主婦層も取りこめます。
  設備については免震構造になっているということと、オフィスビルや展示会場なども隣にありますし、コンビニはセンター内に2件あります。飲食店も充実していますし、郵便局や病院などもあり、休憩のスペースも他の倉庫よりも非常に充実している施設となっています。

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  誰が言ったのかは分かりませんが、平和島は物流業界の丸の内と呼ばれています。つまり、デメリットは家賃が高いということです。実際に平和島は見に行った倉庫の中で1番家賃が高かったのです。このコストについては、どこを重視するかというところで考え方が変わってくると思います。
  物流で、我々のようなテナントが倉庫を借りる身としては、かかるコストは家賃、人件費、運送費の3つがメインになってくると思います。他に梱包費用や資材費用などもありますが、大きくはこの3つだと思います。それをどううまくバランスをとって、自分たちが思っているビジネス、戦略を打ちだすかということが、今回のコンセプトの一番のポイントでした。そこで、とにかく自分たちのお客様に近い場所、ラストワンマイルに優れた場所で勝負しようということで、このコストについても会社に承認された上で移転を決定しました。
  この立地を生かす施策として、今後考えていることも含めてですが、紹介します。
  すでに始めていることですが、先ほどお話しましたプロフィットセンターへの転換ということで、クローズドECによる店販サポートを計画しています。美容室さんの売上には、大きく分けて技術の売上と物販・店販の売上の2つがあります。この内、技術の売上が殆どで、店販の割合は非常に少ないのですが、それをサポートできるような仕組みを、ECシステム+物流で作っていきたいと考えています。
  そのために「さ・さ・げ機能」(撮影・採寸・原稿)として、倉庫の中で、入ってきた商品をすぐに撮影して、販売サイト(Web画面)へアップできる体制を施設に設けています。美容業界なので、モデルさんを使っての撮影などもあるため、「ささげ」の部屋の中にはシャンプールームも作ってあります。倉庫の中にシャンプー台があるのは弊社だけだと思います。
  また、コールセンター機能、色々なサロンさんの作るPB商品を一緒に物流できるような仕組みや、空港などが近いので、越境ECに関することもやっていきたいと考えています。
  それと消費地型物流センターということで、前述のように、都内の8区にシェアが非常に集中しているということから、そこのラストワンマイルに優れた戦略を打っていきたいと考えています。自社配送については、実は1年位前からはじめています。特に美容業界の中心である青山、原宿地区、それと最近は新宿へ、週何便か直接配達をしています。
  共同物流、共同配送も、サカタさんの協力もあり既に実施している部分もありますし、今後も広げていきたいと考えています。
  共同配送については、サカタさんの本日の話の中では、メーカーさんの物流を共同化し、何社かの商品を合わせてディーラーへ運ぶということがメインになっていたかと思いますが、自社配達で水曜日に青山・原宿地区に午前中配達へ行っていまして、表参道辺りに行くと、美容室さんに弊社が納品したあと、次は別のディーラーさんの納品が来る、次はメーカーさんの直送品が来るということで、1件のサロンさんに午前中に何回も違うトラックが配達に来ています。
  これは受ける側の美容室さんも手間になると思いますし、逆に道路交通に対しても良くない。そのことがあり、最終的には業界全体で共同配送ができると色々な意味で良いかと思います。運賃の部分なども含めて実現できるとよいと考えています。現状なかなか難しい部分もありますが、希望としてはチャレンジしていきたいと考えています。
  それと安定かつ柔軟な物流オペレーションということで、先ほども言ったとおり、今後色々なビジネスが考えられるので、物流オペレーションに関しても、現状だけ、もしくは現状が1.5倍、2倍…になることだけを想定したつくりでなく、色々なことに対応できるようなオペレーションをしていきたいということで、生産性の向上、平準化、ロボットによる省人化、固定化しない柔軟なマテハンやシステム化ということに取り組んでいきました。

4.導入設備の紹介

  この会社案内は、今年の9月に美容業界のメーカーさん向けに内覧会をさせていただいたときに作ったものです。因みに表紙のきくや美粧堂のオリジナルキャラクターのキクマくんとキクミちゃんは、きくや美粧堂のオリジナルキャラクターとして去年から登場していますので、合わせてご紹介させていただきます。(参照サイト:https://www.kikuya-bisyodo.co.jp/news/1295)
  今回メインで導入した設備が、e-Cubeというフランス製の自動封緘機です。これは今かなり注目されていて、通販会社さんなどでは結構導入されていると思いますが、これの一番の良いところは、自動で封緘する際に、中の商品の高さを機械が感知し、そこで箱を折り封緘してくれるところです。
  箱のサイズが決まっていて、箱の半分くらいまでしか中身がないとき、今までであれば緩衝材を入れたり、もしくは作業者が箱を切ったりして封緘していましたが、これは全て自動で封緘してくれます。導入の効果としては、一番は運賃が削減されました。運賃の契約条件がサイズ別かそうでないかなど、各運送会社さんとの契約条件によって違うと思いますが、弊社で実際計測したところ、月間でおよそ4~5%程度運賃が下がっています。
  また、封緘作業をしなくて良いので、梱包するスピードが上がり、人件費にも影響していきます。それと緩衝材も少なくて済むので、そのコスト削減にもなります。また、箱のサイズが小さくなりますから、それだけトラックの積載効率が高くなり、運送会社さん側にも大きなメリットがあります。荷主側だけでなく、運送会社さんにとっても非常に良い機械ではないかと考えています。
  次に自立型の搬送ロボットについて、海外製を中心に搬送ロボットが色々出始めていますが、コストの部分から考えると、まだまだ積極的に導入しようという風潮ではないと思います。我々が導入している搬送ロボットもアメリカ製のものですが、日本に持ってきている人たちもまだ物流・工場の現場でどう活躍させていいかわからないような状況の中で、展示会などで色々提案している状況だと思います。
  弊社も導入の理由は、将来的に人手が足りなくなってくるので、それに備えてこういうロボットに慣れておきたいということと、倉庫の中で犬や猫なんかのペットを飼うわけには行かないので、ロボットくらい飼おうかなということで、現在2台を導入しています。

※後編(次号)へつづく



(C)2018 Naohiko Okubo & Sakata Warehouse, Inc.

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