
電機業界(電子部品・電気機器・IT機器)向け物流ソリューションについて
サカタウエアハウスは、10年以上にわたる電機業界物流業務の実施を通して、様々なノウハウを培ってまいりました。ピースピッキングをはじめとした物流業務のオペレーション管理,輸配送管理,省力化と高品質とを実現する物流情報システム構築など、高精度の物流サービスをお客様に自信を持ってご提供いたします。
また、電機業界物流業務を熟知したスタッフが、お客様の’エージェント’的な立場で、物流革新に向けたご支援やサポートなどを行うとともに、お客様の資産を有効に活用しながら業務請負も行います。
電機業界 倉庫・3PLサービス動画
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1.電機業界(電子部品・電気機器・IT機器)向けサービス一覧
(1)3PLサービス/倉庫サービス
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①在庫管理(保管)
サカタグループ独自で開発し、既に部品/パーツ物流業務に多数の稼働実績のある倉庫管理システム(WMS)により、在庫管理を行っています。入出庫やロケーション管理等とも連動し、リアルタイムでSKU(ピース)単位での現物管理が可能となっています。 |
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②輸配送
シミュレーションシステム等を駆使し、お客様にとって最適な輸配送モード(運送手段,会社)を選択・組み合わせします。複数の運送会社との電子データ交換(EDI)による貨物追跡情報や配達完了情報等の交換により、納品先(工場、代理店等)の配達状況の問い合わせに対し、迅速にお答えします。また、オーダーNo.と連動した貨物の出荷情報や配達完了情報をEメールにより迅速に提供することも可能です。国際輸配送に関しても、複数のアライアンス企業とのパートナーシップのもとに、調達・貿易業務を含めた海外からの輸送~通関~国内でのデリバリーまでを一括してご提供いたします。 |
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③個品単位ピッキング
商品のロット管理だけではなく、シリアルNo.単位での出荷履歴管理に対応した個品単位ピッキングや、商品と添付物(商品説明書等)の同梱出荷にも対応いたします。 ジャスト・イン・タイムによる納品日の指定にもとづく出荷や、商品の緊急出荷にも予め決められた手順書にもとづき対応いたします。 |
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④BTO(Build To Order)
納品先様の要望に合わせた、BTO(部品の状態でストックしておき、顧客の注文に応じて組立加工を行って出荷すること)や加工品のステータス管理や、複数商品の代表品番による管理、加工に必要な個品のピッキングに対応いたします。 |
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⑤情報システム
実績ある倉庫管理システム(WMS)に加え、事前入荷予定データ(ASN)にもとづく入荷検品システムをはじめ、ピースピッキングシステムと連動した荷札ラベル発行/納品書発行システム、検品梱包時のPOS検品システム、輸配送管理システム、輸出梱包対応システム等、サプライチェーンのエンドユーザに商品をお届けするまでのトータルな物流管理システムにてオペレーション管理を実施いたします。 |
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⑥品質管理
日々の物流品質管理はもちろん、品質管理目標の設定や、PDCAによる改善活動計画の作成と実行により、継続的な物流品質と物流サービスをお客様に提供いたします。 |
(2)情報システム/物流コンサルティング
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(3)アウトソーシング・HRMサービス
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2.電機業界(電子部品・電気機器・IT機器)向け提案事例
(1)電機業界(電子部品・電気機器・IT機器)の構造
下記内容は、電子部品業界の流通経路を簡略的に図式化したものです。組み立て部品の流通は、通常は卸や商社を経由して消費者に渡りますが、組みあがった製品が別の工場へ持ち込まれることも多くあり、生産に直結することからリードタイム短縮や物流品質に対しての要求が厳しい業界です。
(2)電機業界(電子部品・電気機器・IT機器) 特有の問題点
以下は、電機業界における問題点・要望事項を弊社独自にまとめたものです。
①物流に関する問題点(例)
- ロットNo.管理だけではなく、シリアルNo.単位での出荷履歴管理が求められる場合があるが、調査には非常に工数が掛かるために、厳密には対応出来ていない場合がある。
- ジャスト・イン・タイムの普及に伴って、リードタイム短縮が取引上必須となっている。リードタイムを短縮するためには相応のコストを掛けなければならず、価格競争力に響くので頭が痛い。顧客の都合による緊急出荷にも対応が必要。
- 代理店からの物流品質に関する要望が厳しく、万が一出荷間違いや商品破損を起こした際には、赤帽やバイク便などチャーター車を全額自社負担で仕立てて出荷する必要まで出てきている。取引を維持するためにはやむを得ないので、なんとか誤出荷や商品破損を無くしたい。
②荷主様からの要望事項(例)
出荷履歴の管理を含む、物流品質の一層の向上、誤出荷を未然に防ぐ物流体制の再構築
- 届先名や出荷日、ロットNo.、シリアルNo.、受注番号、出荷番号などをキーワードに、簡単に出荷履歴情報を得たい。また、過去の送り状や荷札の検索も同時に簡便化したい。
- 様々な輸配送業者を組み合わせて、届先毎に配送コストと配送リードタイムのバランスをとりたい。
- 無駄な配送コストを発生させないためにも、誤出荷や商品破損を無くしたい。

3PLサービスが解決します
(3)3PL導入による解決策
①シリアルNo.単位での履歴管理を、運用とシステム両面で実現
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②運送会社の組み合わせによる最適化
過去の出荷/輸配送実績を基に、弊社が提携している複数の輸配送業者をエリア、出荷ロット、時間指定等の納品条件により届先毎に振り分けます。高い精度を誇るシミュレーションおよび納品実績/輸配送リードタイムの登録により、より高品質・高精度な輸配送管理と輸配送コストの低減が可能です。
③出荷間違いを無くすための運用とシステムの構築
商品マスター内の寸法データを基に、弊社独自の梱包計算をシステム的に実現。梱包毎(荷札毎)の明細単位でピッキング・検品が可能となるので、作業者は箱選びや小口割れに悩むことも無くなります。
また、作業の標準化と同時に、ハンディターミナルを用いた、荷札とピッキングリストが連動する検品の仕組みを導入することによって、梱包単位での出荷精度の向上に寄与します。
④配送ステータス管理により顧客/営業からの問い合わせにもスムーズ対応
運送会社との連携により、独自に運送番号を採番し、顧客のオーダー番号/伝票番号とひも付けすることにより、受注番号から運送番号、輸配送状況、運賃までをシステム上で一元管理して、出荷から配送までの「見える化」を実現します。
(4)3PL導入効果
①製品トレースの強化と責任所在の明確化これまでは送り状の控えや出荷シリアルNo.の記録などを辿って、商品の出所をつぶさに調べる必要があり、相当の工数が掛かっていましたが、履歴検索が可能なシステムを導入し、事務工数が大幅に削減できました。 |
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また、何らかの不具合が発生した場合、どの製造ラインから出てきて何番目に作られたものかまでトレース可能になったので、工場や仕入先など、原因や責任の所在を明確化することができました。 |
②運送コストの低減と短リードタイムの両立
アウトソーシング前の運送会社では対応できなかったことが、アウトソーシング後は、複数の運送会社を効率的に組み合わせることができたので、結果的に運賃とリードタイムのバランスが取れ、納品先様にも満足いただけました。
③出荷間違い件数の削減
これまで作業者の経験に頼ってきた作業を、誰でもすぐに覚えられる運用に切り替え、少し慣れれば誰でもベテランと同様の仕事ができるようになりました。このことで、全体として出荷間違いを削減することができました。
目視検品を極力排してハンディターミナルによるバーコード検品に切り替えることで、人為的ミスが大幅に減りました(10万分の1以下のミス率を達成)。また、バーコード表示ミスなどの早期発見につながり、疑わしい製品については倉庫内で差し止めることができるようになり、結果として、顧客に迷惑をかける回数が少なくなりました。
④問い合わせ対応のスピードアップ
配送ステータスの「見える化」により、顧客からの問い合わせに対して回答レスポンスが大幅に向上しました。また、早い対応で顧客の信頼度も向上しました。
3.よくある質問
Q1.まずは物流改善(コスト低減、品質向上)、システム導入の相談をしたい。
- サカタウエアハウスは、物流改善コンサルティング(有償)による業務分析、課題提起、改善提案から、実業務の実践(倉庫・3PLサービス)までをワンストップで展開しております。物流改善,物流システム再構築,コストコントロール(低減)など、物流に関することはお気軽にご相談下さい。
Q2.海外輸入部品/パーツのバーコード検品、外観ダメージ検査、簡単な導通テストを委託したい。
- 海外輸入部品/パーツのバーコード検品、ASN(事前入荷情報)に基づく商品確認と入庫ラベル発行・添付に対応し、正確な入荷・入庫検品による実績データをお客様に報告します。また外観ダメージ検査や簡単な導通テスト(お客様の指導必要)により、良品と不良品を分けて管理し、その実績報告により、良品のみの受注引当処理が可能です。
Q3.物流センターの外部委託とともに、ERPと連動した、物流センターのステータス管理を実施したい。
- 弊社WMS/倉庫・3PLサービスにより、お客様のオーダーNo.をKeyとした、発注商品の入荷状況、商品検査の進捗状況から、物流センター内の作業進捗状況、出荷状況まで、ステータス情報としてお客様のERPシステムとのデータ連携が可能であり、国内の物流センター業務を一括してお任せいただけます。
Q4.オーダーNo.による、BTO(Build To Order)、アセンブリの管理を行って欲しい。
- 部品・パーツ業界では、納入先の要望に応じて複数の部品(個品)を組み合わせて、Just in Time で納入して欲しいという要請があります。私共は、お客様の加工計画、優先順位にもとづき必要な部品の準備、仕分けとともに、バーコード管理システムを利用した加工作業の進捗/ステータス管理、部品の引当、振替管理などに、お客様のオーダーNo.をキーとして情報システムにより対応いたします。
Q5.個品のロットNo.、シリアルNo.管理、付属品の管理を委託したい。
- 納品先別の出荷ロットNo.管理はもちろん、出庫商品のシリアルNo.実績管理 *1 にも対応します。また製品やセット商品に付属する付属品(取扱説明書、CD-ROM等)の同梱、在庫管理もお任せ下さい。
【注】*1.シリアルNo.出荷実績には、事前に個品毎のシリアルNo.バーコードが表示されていることが必要となります。
Q6.工場内棟毎の納品、(製造)ラインごとのJIT納入、JEITA(EIAJ)納品書添付に対応したい。
- 弊社TMSにより複数の運送会社の納品リードタイムをシステム管理し、事前にシステム登録された指定納期を逆算し、出荷日のシステム管理を行います。また、帳合先とは別に工場の棟毎の直送先登録管理やJEITA(EIAJ)納品書の発行と梱包箱への添付に対応しています。特定工場向け専用伝票、専用オペレーションによる特殊な納品形態については、オプションで対応可能 *2 です。
【注】*2.個別対応の納品サービスは、配送費とは別途、付加料金が必要となります。