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| ★ IT革新を進める小売業 |
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スマートショッピング
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セルフレジ
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ドイツではGillette,Kraft, Procter & Gamble等が大手スーパーのメトロの実験に参加し、店舗とバックルームの在庫管理の実験に取り組んでいる。イギリスではスーパーの TESCO とMarks & Spencerが実験に取り組んでいる。ヨーロッパの小売業ではRFIDにこだわることなく店舗のIT化に取り組んでいる。しかし、高級ブランドのPRADAのニューヨーク店では実用化している。
日本では、スーパーの潟}ルエツが丸紅梶ANTTデーター通信とRFIDの実験に取り組んでいる。実験のアイテムは90であり、この実験はPOSではなく、食品が生産者や食品メーカーを経て、卸売業者を通じて小売店の店頭に並び、消費者の手に渡るまでのライフサイクル管理におけるRFIDタグの有効性とその課題の検証を行うことだった。また、コード体系や通借方式に関する標準化の動きを補完し、RFIDタグの普及を推進することが目的だと聞いている。
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この実験はトレサビリテイ(商品経路追跡)も目的の一つのようだが、書きこみ、読み取りが出来るRFIDのトレサビリティは信頼性に疑問がある。RFID普及の条件に、再利用があるが、再利用するにはホワイトニングをするので、偽情報が書き込める。
クローン携帯電話や手放したことのないキャッスカードでさえスキミングされる時代である。オーストラリアの輸入牛肉が米沢の和牛に化けたり、BSE感染の餌の供給記録を消しこむ恐れもある。 |
RFIDで コーディネート
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確かに、RFIDが小売業で使えたら、大変便利だろう。
価格の高いDVDやCDは万引き防止にもなるだろう。CDなどは試聴器にかざすだけで、聞くことが出来る。その上、万引き防止になる。このことは書店にも適用できるだろう。
ハイファッションや、ジュエリーも良いだろう。しかし。単価の安い日用品、食品には費用対高価の点でムリだろう。
テスコ、メトロ、ICA、マークス&スペンサー、カルフールなど小売業はRFIDの研究と並行してキャッシュレス・レジレスの研究に打ち込み、スーパーマーケットの売り場では、ITを利用した省力化、人件費削減に力を注いでいる。ドイツのメトロ社はデュッセルドルフの郊外にFeature Storeと名づけた実験店をオープンし、RFID と店舗のIT化に取り組んでいる。ここでは、スマートショッピングというシステムを採用している。カートにモバイルを積み、客は最初にハウスカード(小売店発行のクレジットカード)をスキャンし、買い上げた商品をカートに入れれば精算が自動的に終わる。また売り場では液晶のプライスカードにリモコンで赤外線を当てると、その商品の店内の全在庫がハンディターミナルのモニターに表示される。
アメリカではお客がレジで商品のバーコードをスキャンし、秤にかけて、チェックし、精算するセルフレジが普及している。今や、売り場は湾岸戦争同様、ハイテク・エレクトロニクスの実験場と化している。
ニューヨークの高級服飾専門店PRADAでは最も小売業らしいRFIDの使い方をしている。ここでは客層の違いからか、かみそりの Gillette のような問題は起こっていない。例えば、PRADAでは客がアッパー(上着)を試着し、鏡のモニターの前に立つと、試着したアッパーに見合ったボトム(スカートなど)や服飾品が合成された画像が映し出される。 しかし、PRADAのモチーフは黒なので、効果は疑問だが、良いアイデアだと思う。
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| ★ 日本はRFID先進国 |
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日本はRFIDの先進国である。日本の食文化の象徴である寿司にRFIDを採用して大きな成果を上げている。「回転すし」では皿の模様で価格判別をしているが、会計に間違いが起こる。RFIDにより、間違いをなくし、レジの生産性を上げ、客の待ち時間を減少している。
加えて、寿司の鮮度を時間で判定し、古い寿司を排除している。勿論これもバーコードで代替可能であり、ある回転寿司では二次元バーコードで同じように問題を解決している。
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| 千葉県富里市の私立図書館では、図書の貸し出し、返却時にRFIDを使っている。使い勝手はバーコードを凌ぐと聞いている。また、佐川急便では東京地区と地方に区分したメール便をコンテナに入れて、RFIDタグを載せて、二方面の一次仕分けに使っているが、価格は1,370円である。しかし、3年で償却できると言っている。読み取り率は97%だが間違っても支障の無いシステムに使っており、将来への実験で、今は企業のステータスを上げるための「見せる物流」になっている。 |
RFIDで回転すしの精算
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付け加えると医療関係では慈恵医大でカルテに使用している。アパレルでは専門店がPOSと在庫管理に実用化している。
アパレルチェーン店のアトリエサブは洋服1点1点にICタグを付け、検品、棚卸しの後方作業に使用し省力化した。婦人服の「マウジー」を展開するフェデリック社はPOSレジにRFIDを利用している。こうして見ると、日本はRFID先進国と言うことが出来る。 |
マルエツ潮見店の実験
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| ★ 見せる物流:RFID |
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| 物流における調査研究では、国土交通省の航空手荷物の仕分けとトラッキングの研究がある。これは現在最も効果がありそうだが、「RFID技術応用による航空管理システムに関する調査研究報告」には、RFIDタグのコストを従来の十分の一以下に成功したと書かれているが、それでもまだ高いと言いながら、具体的な希望価格は示されていない。また読み取り精度が99.99%にならなければいけないと書いてあるが、実験結果では何%かは書かれていない。この報告を見る限りは、現状は実用化不可、バーコードに勝てないということになる。 |
スゥエーデン医薬品卸売業
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さて、物流の実用化例では日本では、物流分野で通販の千趣会、家具、インテリアのニトリ、松下ロジスティクスの例がある。海外ではドイツの自動車メーカーベンツ社のパーツセンター、スウェーデンの医薬品卸売業KD社の例がある。ウオルマートではパレットにRFIDチップを埋め込み、これで物流センターから店のバックルーまでの仕分けや入荷処理に使うということだが、小売とメーカーが直結したアメリカの流通で使う効果があるのだろうか疑問である。パレット用のバーコードならば3円から5円で、パレットにユニークバーコードを付ける方法もある。RFIDは目では見えないのでスキャナーとターミナルが必要な上に、文字を表示するラベルなどの印刷物が必要である。
埼玉県白岡市の潟jトリの配送センターは取扱商品の特性からパレット荷役が多い。暗い倉庫内で読み取りが自動的に出来、汚れに強く、10万回の使用に耐えられるRFIDを使っている。パレットの両面に長さ30mmのRFIDタグを埋め込む。無線端末をフォークリフトに取り付けフォークリフトのフォークの上の運転手側に取り付け、RFIDタグの情報を読み込み、サーバーに送信し、サーバーから搬送又は保管場所の指示を受ける仕組みである。
岐阜県可児市の千趣会の配送センターは集品コンテナにRFIDを埋め込み、ピッキングデーターを書き込み、その情報に従ってピッキングロケーションを巡回し、DPSなどと連動してピッキングするものである。スウェーデンのKD、ドイツのベンツに似たシステムである。ドイツ、ガーマスハイムのベンツ・グローバル・ロジスティクス・センターには35万の保管ロケーション(スロット)がある。ベンツ全体で40万アイテム、このセンターには26万アイテムが保管されている。入荷したパーツは検査後、ダンボールに入れて、赤いトート(プラスチックコンテナ)に載せる。このトートの底にはRFIDタグが埋められている。検品時に商品コード、商品名、数量、保管場所などの必要事項を記録する。コンベヤで流すと、このトートは保管場所に運ばれる。RFIDの付いたトートは搬送にだけに使われている。ロケーションが35万あると、最低35万個のRFIDタグがいるからだろうか。しかし、RFIDはピッキングゾーンに行くだけで、ピッキングはバーコードとハンディスキャナーが使われている。1997年のことだから、RFIDの実験初期だったのかもしれない。
スウェーデンの医薬品問屋KD社(Kronans Droghandel)はスウェーデン第二の都市イエテポリにあり、医薬品3千点、医療機器1千点を扱っている。
スウェーデンの医薬品卸売業は法律で受注後24時間で出荷(配送?)することが義務付けられている。ピッキングした商品を入れるトートの底にRFIDが埋められている。トートをコンベヤに流すと、ピッキングリストがプリントされ、トートの中に投入される。ここで、このトートの情報がRFIDに書き込まれる。トートはピッキングする商品のある保管棚の中央付近で停止する。作業者はトーとの中のピッキングリストを見て商品を取り、トートに入れる。DPS(Digital Picking System)は導入していない。1996年のRFIDタグの値段は70円だった。(2001年4クローネ)ただ、それだけのことで、ベンツもKDもRFIDは使わなくても良いシステムであった。
RFIDはビジネスの効率化の有効な手段になると思うが、現在のコストではタダのUPC,EAN,JANのバーコードには勝てない。流通に於いてはバーコードよりコストが高くても万引き防止や棚卸しに役立つ高額品には使えても、平均単価300円の商品には使えない。特に、人が判る表示はやめられないので、RFID とタグやシールの併用が必要であることが問題である。しかし、プライバシー保護で、RFIDに反対する主張は私には理解できない。現在のPOSでも、だれが、何時、何を、何個買ったかは把握できる。特に、キャッシュレス時代のアメリカにはプライバシー保護団体の言う個人の秘密は既に失われている。ウオルマートのプライバシー保護のためにRFIDの計画を撤回するという発表は、POSに関するもので、経済効果のないオートID計画から撤退するための言い訳だと思う。
RFIDの利用と言うと、トレサビリテイ、棚卸し、万引き防止、賞味期限管理、図書館管理が上げられるが、実現可能性の高いのは「万引き防止」くらいだろう。トレサビリティは改ざんの可能性があり、棚卸しは、スキャンしたかどうかの確認、賞味期間は、ある場所にあるということがわかっても、どれが賞味期間切れの商品か判らない。その他、実用化の可能性の高いものとしては航空機搭乗のチェックイン、パスポートではないかと思う。RFIDの技術進歩とコストダウンは期待できるが当面は付加価値の高い商品の商品管理や人手の掛かる業務の省力化と利用分野は限られるだろう。将来は別として、水に弱い、金属に弱い、重なったタグが読めない。一括スキャンが出来ると言っても読みとったものと、ノーリードの区別が出来ないなど、解決すべき問題は多い。
物流に於いては、RFIDに期待するものはあるが、現状では必要性は見出せない。RFIDの採用条件は次の通りである。
@ 早い投資回収
A クローズドサークルでの使用
B 省力化効果の高い業務
C 万引き防止などとの併用で効果を上げる。
D リサイクルが可能
RFIDの前途は洋々であるが、今のRFIDは「見せる物流」デモストレーションにしか過ぎない。効果のあるところでどんどん採用し、コストを下げて、コストパフォーマンスを上げ、付加価値の低い分野にも使えるようになることに期待する。(了) |
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ドイツ・ベンツ社のピッキング
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コンテナの底のRFIDチップ
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(C)2004 Jun Suzuki & Sakata Logics,Inc. |
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